別に母が悪い人間だったわけではありません。
最終的には私の思い違いだったのですが、それでも長年苦痛を感じて生きてきました。
結論から言うと、私が変えたのは母への態度です。
電話をかけてきては毎回「心配で眠れない。」と言う母。
確かに心配をかけている状況でしたが
「そんなこと言われても、大変なのは私の方!いいかげんにして!」
毎回喧嘩していましたし、しまいに電話に出なくなりました。
ある時、なぜ私はこんなにも母の電話が嫌なのだろう?
心配されることをなぜ毛嫌いしているのだろう?そう考えるようになりました。
あ~そうか。心配されると私が不安になるからだ。
自分の気持ちが不安定で揺さぶられるから嫌な気持ちになってしまうんだ。
それから私自身の不安を解消することに決めました。
不安な気持ちを解消するためにやったことは、簡単に言うと一生懸命生きることでしょうか。
目の前のことに真剣に取り組む。いい加減な仕事や態度を改めていくこと。
そうすると徐々に私の中から不安な気持ちが薄れ始めました。
もちろん直ぐにではなく時間もかかりましたし、波もありましたが・・・
もし私が母の境遇だったら・・・
その頃になると、母の生い立ちなども含め母への理解も進んでいきました。
私から見た祖母は愛情表現の乏しい人でした。
この祖母に育てられた母にとっては心配することこそが愛情表現となってしまったのかも知れない。
私にはとてつもなく迷惑だった心配が、母にとっては自分がして欲しかったものだったのだろうか?
母を理解する気持ちになって、母に対する態度も徐々に変化しました。
自分の不安が薄れると母の言葉に揺さぶられなくもなりました。
「お母さん、心配しなくても大丈夫だよ。私はちゃんと生きてるから。」
そんなふうに私の態度が変わると母もガラッと変わりました。
「そうだね。大丈夫だよね。」
耳を疑うような言葉が母から帰ってきます。
いったい今までの戦いは何だったんだろう。
自分が変わると相手が変わるという事を初めて体験できたのが、母とのこの出来事でした。
これは私のケースですので、同じ悩みを抱えている誰もが同じではないでしょうけど
あなたにはあなたの解決策が必ずあります。
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